ホシカルテ

🧭九星気学とは?命式(本命星・月命星)の出し方と吉方位・太歳

10分で読めます

九星気学(きゅうせいきがく)は、生まれた年から導く「本命星(ほんめいせい)」をもとに、性格の傾向・運の巡り・そして方位の吉凶を読み解く占術です。日本では大正時代に体系化され、引っ越し・旅行・開店日といった「動くタイミングと方角」を決める実用的な占いとして親しまれてきました。この記事では、本命星の出し方から九星それぞれの意味、吉方位の実践までを順番に解説します。

九星気学はどんな占い?

九星気学は、古代中国の「洛書(らくしょ)」という魔方陣に由来する九つの星(一白水星〜九紫火星)と、木・火・土・金・水の五行、そして八方位を組み合わせて読み解きます。生年月日から性格を見る占いであると同時に、「いつ・どちらへ動くと良いか」を判断する方位学でもある点が大きな特徴です。

西洋占星術が生まれた瞬間の天体配置を見るのに対し、九星気学は年・月・日ごとに巡る「気」の配置図(盤)を見ます。毎日・毎月・毎年、盤が変わるため、同じ人でも日によって吉方位が変わります。ホシカルテの「今日のお参り」「開運方位マップ」も、この日ごとの盤(日盤)をもとに算出しています。

なお、九星気学は流派によって計算方法や解釈に差があります。この記事では最も一般的とされる考え方を紹介しますが、書籍や鑑定士によって異なる説明を見かけることがあります。娯楽・自己理解の範囲でお楽しみください。

本命星の出し方(立春の注意点つき)

本命星は生まれた年で決まり、一白水星(いっぱくすいせい)から九紫火星(きゅうしかせい)まで9種類あります。計算は次の手順です。

① 生まれた西暦の各桁を足す ② 合計が2桁なら、さらに各桁を足して1桁にする ③ 11からその数を引く ④ 引いた結果が10以上になった場合は、さらに9を引く。

例1:1990年生まれ → 1+9+9+0=19 → 1+9=10 → 1+0=1 → 11−1=10 → 10−9=1 → 一白水星。例2:1985年生まれ → 1+9+8+5=23 → 2+3=5 → 11−5=6 → 六白金星。

ここで最も間違えやすいのが「年の変わり目」です。九星気学の一年は1月1日ではなく、立春(毎年2月4日ごろ)から始まります。そのため1月1日〜立春前日に生まれた方は、前年生まれとして計算します。例えば2000年1月20日生まれの方は、1999年生まれとして本命星を出します。立春の日付は年によって2月3日〜5日と前後するため、境目の生まれの方は生まれ年の立春日を確認すると確実です。

計算が面倒な場合は、ホシカルテの鑑定に生年月日を入れると本命星が自動で表示されます(立春の調整も含めて計算しています)。

命式(本命星・月命星)の出し方

九星気学で「命式(めいしき)」というときは、生年月日から出した星の組み合わせを指します。中心は本命星と月命星の2つで、流派によってはさらに日命星や傾斜宮を加えます。四柱推命の命式(干支8文字を並べたもの)とは別のものなので、名前が同じでも中身は違います。

本命星は前の節の通り、生まれ年から出します。月命星(げつめいせい)は、その本命星と生まれ月の組み合わせで決まります。手順は2段階です。

① 本命星を3つの群に分けます。A群=一白水星・四緑木星・七赤金星、B群=三碧木星・六白金星・九紫火星、C群=二黒土星・五黄土星・八白土星。

② 生まれ月を下の表で引きます。数字はA群/B群/C群の順です。

2月(立春〜):八白/五黄/二黒

3月(啓蟄〜):七赤/四緑/一白

4月(清明〜):六白/三碧/九紫

5月(立夏〜):五黄/二黒/八白

6月(芒種〜):四緑/一白/七赤

7月(小暑〜):三碧/九紫/六白

8月(立秋〜):二黒/八白/五黄

9月(白露〜):一白/七赤/四緑

10月(寒露〜):九紫/六白/三碧

11月(立冬〜):八白/五黄/二黒

12月(大雪〜):七赤/四緑/一白

1月(小寒〜):六白/三碧/九紫

規則が分かれば表を覚える必要はありません。2月を八白・五黄・二黒として、月がひとつ進むごとに九星をひとつ戻す(八白→七赤→六白→五黄→四緑→三碧→二黒→一白→九紫→八白…)だけです。例:一白水星(A群)で6月生まれの方は、2月の八白から4つ戻して四緑木星が月命星になります。

ここでも月の変わり目に注意が必要です。暦の上の月は1日ではなく、二十四節気の「節入り」から始まります。目安は2月4日・3月6日・4月5日・5月6日・6月6日・7月7日・8月8日・9月8日・10月8日・11月7日・12月7日・1月6日ごろで、年によって1日前後します。節入り前に生まれた方は、前の月として数えてください。

傾斜宮(けいしゃきゅう)は、本命星と月命星の関係から性格の傾きを読む考え方です。算出方法も読み方も流派による差が大きく、ひとつの正解を示せる状態ではないため、当サイトでは扱っていません。本命星と月命星が分かれば、一般的な鑑定には十分です。

九星それぞれの意味と傾向

九星気学でいう「属性」は五行(木・火・土・金・水)のことで、星の名前にそのまま入っています。一白水星=水、二黒土星=土、三碧木星と四緑木星=木、五黄土星と八白土星=土、六白金星と七赤金星=金、九紫火星=火です。吉方位の判定も、この五行どうしの相性(相生・相剋)を使います。パワースポットでいう繭気属性(地・水・火・風・空)とは別の体系なので、混同しないよう属性の違いに整理しました。

一白水星(水):水のように形を変えて周囲になじむ柔軟さを持ち、人の縁に恵まれます。忍耐強く、苦労を糧にできる粘り強さが持ち味。一方で悩みを抱え込みやすい面もあります。

二黒土星(土):大地のように受け止め、支える星。地道な努力を積み重ねられ、補佐役・育成役として力を発揮します。決断に時間がかかる傾向があります。

三碧木星(木):若木の芽吹きのような勢いと行動力。新しいことを始める力、発信力に優れます。飽きやすさが課題になることも。

四緑木星(木):風のように広く行き渡る調整力と社交性。信用を積み重ねて縁を広げます。八方美人になりやすい面に注意。

五黄土星(土):九星の中心に位置する、強い影響力を持つ星。良くも悪くも力が大きく、リーダーシップと突破力があります。

六白金星(金):天や父性を象徴し、正義感と行動力を備えます。責任感が強く、目上からの引き立ても。頑固さが出ることがあります。

七赤金星(金):実り・喜び・会話を象徴する星。愛嬌があり、人を楽しませる才能に恵まれます。金銭の出入りが大きくなりがち。

八白土星(土):山を象徴し、変化と継続の星。粘り強く、家や財を築く力があります。一度決めると譲らない強さも。

九紫火星(火):火のように華やかで、知性・美・注目を象徴します。感性が鋭く先見性がある一方、感情の起伏が出やすい面も。

吉方位・凶方位とは

九星気学の実践面の中心が「方位」です。本命星と、その年・月・日の盤における九星の配置によって、自分にとっての吉方位と凶方位が決まります。

凶方位として代表的なのは次の4つです。五黄殺(ごおうさつ)=五黄土星が回座する方位で、自滅・停滞を招くとされます。暗剣殺(あんけんさつ)=五黄殺の反対側で、他人や外部要因によるトラブルを招くとされます。本命殺(ほんめいさつ)=自分の本命星が回座する方位で、心身の不調に関わるとされます。本命的殺(ほんめいてきさつ)=本命殺の反対側の方位です。

吉方位は、自分の本命星と相性の良い星(五行で相生の関係にある星)が回座する方位と考えるのが基本です。ホシカルテでは、この日盤の配置と五行の相生・比和をもとに、その日の八方位を吉・平・凶で判定して表示しています。

注意点として、方位の吉凶は「どこから見るか」で変わります。基準はあくまで自宅(生活の拠点)です。旅行先からさらに移動する場合の扱いなど、細かなルールは流派によって異なります。

太歳・歳破とは(九星の凶方位とは別系統)

太歳(たいさい。大歳とも書きます)は、その年の十二支が位置する方位のことです。十二支は方位にも割り当てられていて、子=北、卯=東、午=南、酉=西が基準になります。たとえば2026年は丙午(ひのえうま)の年なので、午にあたる南が太歳です。

歳破(さいは)は、その太歳の真向かいの方位です。2026年なら、午の向かいの子にあたる北が歳破になります。歳破は、引っ越しのような大きな移動や、建築・土を動かす工事を避けるべき凶方位とされます。

太歳のほうは「行ってはいけない方位」というより、その方角で土を動かす工事(動土)を忌む、という扱いが中心です。ここは流派や暦の書き方による差がとくに大きいところで、太歳を凶方位に数える説と数えない説の両方があります。

大事なのは、太歳・歳破が九星気学そのものの凶方位ではないという点です。五黄殺・暗剣殺・本命殺・本命的殺は九星の配置から出るのに対し、太歳・歳破は暦注の方位神に由来します。同じ「凶方位」として並べて紹介されることが多いのですが、出どころが違う別系統の考え方です。当サイトの開運方位マップは九星の日盤だけを見ており、太歳・歳破は判定に含めていません。

混同されやすいものに「八方塞がり」がありますが、こちらは方位神ではなく、自分の本命星が盤の中央に回る年を指す九星気学の考え方です。意味と過ごし方、厄年との違い、その年の中宮の星の出し方は八方塞がりの年とは?にまとめています。

吉方位を日常で使うコツ

本格的な方位取り(祐気取り)は、自宅から一定以上の距離へ移動し、その土地の水を飲む・温泉に入るなどの作法を伴いますが、日常ではもっと軽い使い方で十分楽しめます。

たとえば、散歩や買い物の方向を吉方位側にしてみる、ランチの店を吉方位で選ぶ、大事な連絡や作業を吉方位の部屋で行う、といった取り入れ方です。効果を保証するものではありませんが、「今日はこちらへ」と決めることで行動が具体的になり、気持ちが前向きになる効果は期待できます。

逆に凶方位は「絶対に行ってはいけない」と過度に恐れる必要はありません。九星気学は本来、行動の指針を得るための道具です。避けられる時は避け、避けられない時は無理をしないという程度に受け止めるのが、長く付き合うコツです。

よくある質問

Q. 本命星と月命星(げつめいせい)はどう違う? A. 本命星が生まれ年から決まる基本の星であるのに対し、月命星は生まれ月から決まり、主に幼少期の傾向や内面を表すとされます。一般的な鑑定では本命星を中心に見ます。

Q. 引っ越しは吉方位でないとダメ? A. 引っ越しは影響が長く続くとされるため方位を重視する流派が多いですが、生活の都合を犠牲にしてまで合わせるものではありません。転居先の条件・通勤・費用といった現実的な要素を優先し、選べる範囲で方位も参考にする、という順序が現実的です。

Q. 毎日吉方位が変わるのはなぜ? A. 九星は年・月・日それぞれの盤で位置が変わるためです。ホシカルテの「今日のお参り」では日盤を使って毎日の吉方位を算出しているため、日替わりで変化します。

Q. 九星気学の命式は四柱推命の命式と同じ? A. 別物です。九星気学の命式は本命星と月命星(+流派により日命星・傾斜宮)を指し、四柱推命の命式は生年月日時を干支8文字で表したものです。名前が同じなだけで、使う暦の要素も読み方も違います。

Q. 太歳の方位には行ってはいけない? A. 一般に強く避けるとされるのは、太歳の向かいにあたる歳破のほうです。太歳自体は土を動かす工事を忌むという扱いが中心で、通行や旅行まで禁じる考え方は主流ではありません。流派差が大きい部分なので、気にしすぎないことをおすすめします。

※ 本コラムは占いの一般的な考え方を娯楽・自己理解の目的で解説するものです。特定の結果や効果を保証するものではありません。

この記事はホシカルテ編集部が作成しています。鑑定に使用している占術と算出方法は運営者情報に記載しています。内容についてのご指摘はお問い合わせからお寄せください。