📦引っ越しの方位はどこまで気にすべきか|年盤・月盤と、現実的な折り合いのつけ方
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九星気学のなかで、いちばん真剣に方位が語られるのが引っ越しです。影響が長く続くとされるためで、日常の外出とは扱いが変わります。ここでは、引っ越しで見る盤と避けるとされる方位、そして昔から使われてきた回避方法を整理します。そのうえで、現実の条件とどう折り合いをつけるかについても、正直に書いておきます。
引っ越しでは年盤・月盤を見る
九星気学の方位には、日ごとに変わる日盤、月ごとの月盤、年ごとの年盤があります。日常の外出は日盤だけで十分ですが、引っ越しは影響が長く続くとされるため、年盤と月盤を重視する流派が多くなります。
考え方はシンプルで、長く影響が残るものほど、長い周期の盤で見る、というものです。数時間の外出なら日盤、数か月の滞在なら月盤、住まいを移すなら年盤まで、という対応になります。
そのため「今日の吉方位が北だから、今日引っ越せばいい」という判断にはなりません。日盤の吉方位は日常づかいのものです。この点は吉方位取り(祐気取り)のやり方にも書いています。
避けるとされる方位
引っ越しで避けるとされるのは、五黄殺・暗剣殺・本命殺・本命的殺の4つです。五黄殺と暗剣殺は誰にとっても共通、本命殺と本命的殺は本命星によって人ごとに変わります。
つまり、家族で引っ越す場合、全員にとって問題のない方位を探すのは簡単ではありません。世帯主を基準にする、家族の中で最も影響を受けるとされる人を基準にする、といった説明がありますが、流派によって扱いが分かれます。
方角の起点は現在の住まいです。実家や勤務先ではなく、いま生活している場所から見てどちらの方角か、で測ります。距離は直線距離で考えるのが一般的です。
方違え(かたたがえ)という回避方法
どうしても凶方位へ移らざるを得ないときの方法として、古くから「方違え」という考え方があります。目的地とは別の方角にいったん滞在し、そこを起点にして目的地へ向かうことで、直接その方角へ動いたことにしない、というものです。
平安時代の貴族が実際に行っていた習慣で、当時の日記や文学にも出てきます。現代の九星気学では、仮住まいを挟む、一定期間ほかの場所で暮らしてから移る、といった形で紹介されます。
ただし、必要な日数や距離の条件は流派によってまったく違います。そして仮住まいには当然、費用と手間がかかります。方違えのために引っ越しを2回するかどうかは、費用対効果をよく考えて判断してください。
現実の条件と、どう折り合いをつけるか
正直に書きます。引っ越しで生活の質を決めるのは、家賃や価格、通勤・通学の時間、間取り、周辺環境、家族の事情です。方位はそのどれにも影響しません。
方位を最優先にすると、条件の悪い物件を選ぶことになりかねません。通勤が1時間延びる家に住めば、方位がどうであれ、毎日の負担は確実に増えます。それは占いで取り返せるものではありません。
おすすめの順序は、まず現実の条件で候補を絞り、そのなかに複数の選択肢が残ったときに方位を参考にする、というものです。選べる範囲で参考にする。これなら生活を犠牲にせずに済みます。
また、九星気学は生活を我慢するための道具ではありません。「凶方位に引っ越したから不調が続いている」と考え始めると、原因の切り分けができなくなります。体調や生活の問題は、方位のせいにせず個別に対処してください。
時期をずらすという選択
年盤・月盤は時間とともに変わるので、時期をずらせば方位の条件も変わります。数か月待てるなら、月盤が変わるのを待つ、という選び方はあります。
とはいえ、賃貸の更新時期、転勤の辞令、入学のタイミング。引っ越しの時期は自分だけでは決められないことが大半です。ずらせるなら参考にする、ずらせないなら気にしない。それで問題ありません。
どうしても不安が残る場合は、神社の方位除け・八方除けの祈祷を受けるという方法もあります。効果を保証するものではありませんが、気持ちの区切りをつける手段としては昔から使われてきました。
よくある質問
Q. すでに凶方位へ引っ越してしまいました。 A. 特別な対処は必要ありません。九星気学は罰則のある決まりではなく、行動の参考材料です。不調が続く場合は方位のせいと決めつけず、原因を個別に探してください。
Q. 単身赴任や短期の滞在も方位を見ますか? A. 期間が短いほど月盤・日盤で見るという説明が一般的ですが、扱いは流派によって差があります。生活の拠点が変わらない出張は、方位取りとしては数えないとされることが多いです。
Q. 家族それぞれ吉方位が違います。誰に合わせますか? A. 統一された答えはありません。全員の条件が揃うことはまれなので、現実の条件を優先し、方位は参考程度と考えるのが穏やかです。
Q. 引っ越し先が決まってから方位を調べるのは意味がないですか? A. 決まったあとに調べて不安になるくらいなら、調べないほうがいいと思います。占いは選ぶときの材料であって、決めたあとに自分を責めるためのものではありません。