🧿厄年とは何か|数え年の出し方と、もともとは「役」の年だったという話
約4分で読めます
厄年は、当たると怖い年齢として語られがちです。ただ、その中身を神社本庁の説明までさかのぼって読むと、印象がかなり変わります。「厄」はもともと神事を担う「役」を指す言葉で、厄年は還暦や古稀と同じ晴れの年齢とされていました。年齢の数え方と合わせて、確認できたことを整理します。
厄年の年齢(数え年)
神社本庁が示している年齢は次のとおりです。いずれも数え年で数えます。
男性:25歳・42歳・61歳。女性:19歳・33歳・37歳・61歳。
それぞれの本厄の前後1年を前厄・後厄と呼び、合わせて3年間を意識する形になっています。男性の42歳と女性の33歳はとくに大厄と呼ばれます。
神社や地域によって、扱う年齢が少し違うことがあります。参拝先の案内が優先だと考えてください。
数え年の出し方
数え年は、生まれた年を1歳として、正月を迎えるたびに1つ増える数え方です。誕生日は関係ありません。
計算は単純で、その年の西暦から生まれた年を引いて、1を足すだけです。たとえば1985年生まれの人は、2026年には 2026 − 1985 + 1 で数え年42歳になります。
満年齢からも出せます。その年の誕生日を迎えていれば満年齢に1を足し、まだなら2を足します。
早見表を載せていないのは、年が変われば全部書き換えになり、古い表が残ると間違いのもとになるからです。上の式であれば何年でも使えます。
「厄」はもともと「役」だった
神社本庁の説明では、厄年は本来、還暦や古稀と同じく晴れの年齢とされていました。「厄」は神事を担う「役」を意味し、その役を務めるあいだは心身を清らかに保ち、言動を慎む必要がある。だから重く扱われた、という順序です。
厄年を迎えることは、地域社会で一定の地位を得ることでもありました。宮座への加入や神輿担ぎなど、神事に関わる機会が増える年齢だったわけです。
つまり、災いが降ってくる年という話が先にあったのではなく、責任のある役目に就く年だから慎む、というのが元の形です。ここを知っておくと、厄年という言葉の受け止め方が変わると思います。
厄年に根拠はあるのか
正直に書くと、その年齢に災難が増えるという統計的な裏づけはありません。厄年の考え方は中国の道教の影響を受けながら日本で育まれたものと説明されており、科学的に検証された理論ではありません。
また、なぜその年齢なのかについても、定説と言えるものはありません。男性の42歳を「死に」、女性の33歳を「散々」と読む語呂合わせの説明はよく見かけますが、これは後からついた解釈と考えられています。
一方で、挙げられている年齢が、体調や生活が変わりやすい時期と重なっているのは確かです。就職して数年目、働き盛り、定年前後。健康診断を受ける、無理を減らすといった行動につながるなら、その意味では実用的な目印になります。
当サイトの鑑定は厄年を計算に使っていません。生年月日から算出しているのは性格の傾向と日々の運勢で、厄年とは別の体系です。
厄祓いはいつ、どこで受けるのか
神社本庁の説明では、正月に年齢が1つ増えることから、年が変わった時期に厄祓いを受ける人が多いとされています。時期に決まりはなく、できるだけ早い時期の参拝がよいとされる程度です。
節分までに、という案内をする神社もあります。これは立春を年の変わり目とする考え方によるもので、そちらに合わせる形です。詳しくは節分と立春にまとめました。
受ける場所は神社でもお寺でも構いません。お寺では厄除けと呼ぶことが多く、作法も違います。参拝の基本は神社・パワースポットの正しい参拝作法に書きました。
受けなければいけないものではありません。気になるなら受ける、気にならないなら受けない。それで問題ないと考えています。
高額な厄除けには注意する
厄年は、不安をあおる商売と相性がよいテーマです。「今年は大厄だから」と言われると、判断が鈍りやすくなります。
神社やお寺の正規の祈祷料は、数千円から1万円程度を目安として案内されているのが一般的です。数十万円の除霊や、続けて通うことを求められる契約が出てきたら、その場で決めずにいったん帰ってください。
見分け方と、困ったときの相談先(消費者ホットライン188など)は開運商法の見分け方に整理しています。
よくある質問
Q. 厄年に結婚や引っ越しをしてはいけませんか? A. そのような決まりはありません。避けるべきという言い伝えは各地にありますが、根拠のあるものではありません。現実の条件で決めてください。
Q. 前厄・本厄・後厄の3年とも厄祓いを受けるべきですか? A. 決まりはありません。3年続けて受ける人も、本厄だけ受ける人も、受けない人もいます。
Q. 男女で年齢が違うのはなぜですか? A. 定説はありません。もともとは神事の役目に就く年齢を指しており、男女で担う役目が違ったことの名残という説明がありますが、確定した根拠ではありません。
Q. 数え年と満年齢のどちらで数えますか? A. 数え年です。ただし満年齢で案内している神社もあるため、参拝先の案内を確認してください。
Q. 厄年を過ぎても不調が続きます。 A. 厄年とは切り離して考えてください。体調のことは医療機関に、生活や契約のことは公的な相談窓口に相談するのが確実です。